年末年始に考えたい|これからのキャリアの選び方

年末が近づき、気温がぐっと下がってきましたね。この時期は大型連休とはいえ、大掃除や大晦日・お正月の準備、年明けには親戚との集まりなど、意外と皆がせわしなく動いている印象があります。
一方、新年を迎え少し気持ちに余裕が出るこの時期だからこそ、自身のキャリアについて改めて考えている人も多いのではないでしょうか。
実は年末年始が、キャリアについてのご相談を1年で一番受けるタイミングだったりします。
そこで今回は、キャリア検討にあたっての最適なプロセスとプライオリティ(優先順位)についてまとめました。これは私がご相談を受けた方々にいつもお伝えし、考えていただく内容なので、参考になると嬉しいです。
キャリアを検討するにあたっての最適なプロセス
1.100点満点の理想的な環境は存在しないことを認識する
キャリアについて考える際に、求めるものが全て叶う理想的な環境(≒企業・組織)があると思っている方が多く存在します。しかし、残念ながらそのような100点満点の環境は存在しません。私は少なくとも毎年300名以上、多くの方が入社を希望する会社に所属する方々とお会いしていますが、所属している組織の不満が1つもないという方は残念ながら1人もいませんでした。つまり、どんなに評判や世間体の良い会社でも中から見ると欠点があり、理想郷にはならないのです。
まさに隣の芝生は青いという典型ですね。外に目を向ける場合には、いかに魅力的な報酬や業務内容、煌びやかなポジションであったとしても、トレードオフの関係として負の側面が存在することを認識しなければ、入社後のギャップが多くなります。
当たり前の話ですが、今ある企業は、「誰かが誰かのため」に設立したものです。決してあなたのための会社ではありません。それでも、理想を全て叶えたいという方は自身で会社を興し理想的な環境を構築しましょう。
2.今後のキャリアで満たしたいものにプライオリティ(優先順位)をつける
私はヘッドハンティングの対象者にお会いする際、今後仕事を続けていく上で叶えたい要素のプライオリティを聞くようにしています。
プライオリティが明確でないと、どんなに立派なキャリアの方でもその場のノリや勢い、感覚などを重視し、半ば衝動的にキャリアを選択してしまうことがあります。直観的な側面に委ねるだけでなく、合理的かつ戦略的に求める要素の優先順位を付けるようにしましょう。
具体的な要素の例を挙げると下記の通りです。
- 報酬(ベース給与・インセンティブ)
- 業務内容(現状の延長線上・未経験領域)
- 働き方
- 企業規模(大手 or 中堅 or ベンチャー・中小)
- 企業文化、パーパスへの共感
- 裁量、権限(一般的に役職に紐づく場合が多い) など
こうした要素に自身のライフステージや最終的に目指す姿(キャリアのゴール)を加味して順位をつけてみると、自身が今本当に求めているものが認識できます。
また、要素を列挙するだけでなく、しっかり順位を定めることが肝要です。明確に順位を付けた上で、上位何番目までは譲れないのか考えてみましょう。どれもこれもとなると先述した通り100点満点の環境探しとなってしまいます。少なくとも1位~3位までは現実的な範囲で明確に定義してみてください。
例)報酬UP
年収を上げたい(いつまでにどの程度上げたいかが明確でない)
来年度のベース給与を10%上げたい(期間・昇給幅が明確かつ現実的なライン)
3.プライオリティ上位が叶う環境を選択する
ここまで来たらあと一歩です。しっかり選び抜いたプライオリティの上位要素が5年以内に現職で得られそうか考えてみましょう。一般的に上位3位まで叶うのであれば充分に良い環境と言えます。もちろん、自身のスキルや経験、実績(≒市場価値)に依存するため、一概には言えませんが平均的には2位まで、3位まで叶えば充分と認識してください。
また、期間を区切ったのは企業や市場、世界経済の動向を先々まで予測することが困難だからです。その点5年以内あれば、活躍している先人(現職の上司や先輩)を見ることで、ある程度推測することが可能です。
もし現職でも叶うのであれば、これまで働いてきた信頼貯金、コミュニケーション基盤があるため、無理に転職することはありません。しっかり着実に現職でキャリアを築いていくことをオススメします。
現職では難しそう、もしくは確率が低そうとなった場合に、初めて外に目を向けてみましょう。現代ではインターネットの普及により、様々な企業の求人に触れることが可能です。求める要素を提供している企業が存在するのか探してみましょう。
※上級管理職以上の求人は表に出てこないことが多いため、自身が該当する場合は弊社のようなエグゼクティブ層を扱う専門の会社に相談してみてください。
そのような企業が見つかった場合、企業側はどのようなスキルや経験を求めており、自身がそれを有しているか確認してみてください。
企業側の求めるスキル・経験・実績を一定以上満たしている場合は、まずはカジュアル面談のような形でその企業とお会いしてみましょう。最終的に転職しなかったとしても、自身の市場評価が認識できること、他社の働き方や報酬感、ポジション毎の期待値を知ることができるため今後のキャリア選択にとって非常にプラスに働きます。
自身のスキルでは及ばない場合、端的に言うと現段階では実力不足です。プライオリティを見直すか、現職でもう少し経験・実績を積みましょう。もし、完全に未経験の領域や職種への挑戦であれば、リスキリングや副業などで経験を獲得し、チャレンジする下地をつくるのも一手です。
そもそも、プライオリティを満たす企業が見つからない場合、市場解像度が低く求めすぎ(≒現実的ではない)であると言えます。自身のスキル・経験・実績でどこまでを望めるのかが分からない、プライオリティの付け方に自信無い場合は、信頼のおける相手に相談してみましょう。
この記事を読んでいただけた方であれば、弊社にご相談いただいても構いません。「記事を読んだ」とお伝えいただければ、優先的にご面談いたします。
決断後の効果
このように、プライオリティを定めることは環境を変える(変えない)という選択の決断後にも大きく効果を発揮します。
仮に転職を決断した場合、入社前に100%その企業の内情を知ることはできないため、入社後に想像通りではなかったということが多かれ少なかれ発生します。しかし、しっかりプライオリティを定め、それらが得られる環境を選択していた場合、現状における自身の最適解を選択したということから、選んだ道で成功するために100%の力を注げるようになります。
転職をしないという決断をした場合も同様です。社外の可能性も比較検討した上で現職に留まる選択をした以上、より前向きに仕事に取り組めるかと思います。
いかがでしたでしょうか。
長く、仕事を続けていると嫌になること、不満に思うことが出てくるかと思います。その際、直観的かつ衝動的にキャリアを選択するのではなく、常日頃から合理的かつ戦略的にプライオリティを定めていれば、キャリアパスを定める上での失敗は防げるかと思います。
よかったら参考にしてみてくださいね!それでは良いお年を!

向井 綾汰
2015年、SFJに入社し、製造、IT、インフラ、通信等、幅広い業界のリサーチ、コンサルティングに携わる。2019年よりITユニットのヘッドとして、役員・CxO・PM/PdM等、幅広いレイヤーのIT/DX人材獲得案件を主導。2021年にSFJ NEXT設立を主導しゼネラルマネージャーとして事業を牽引。2024年より代表取締役社長就任。
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